タイトル |
3月のライオン |
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作者名 |
羽海野チカ |
出版社 |
白泉社 JETS COMICS |
既刊数 |
1〜3巻 |
個人的おすすめ度 |
★★★ |
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1巻 初版 2008年03月05日
主人公は、東京の下町に一人で暮らす、
17歳のプロの将棋の棋士・桐山零。
しかし、彼は幼い頃、事故で家族を失い、
深い孤独を抱えた少年だった。
そんな彼の前に現れたのは、あかり・ひなた・モモの3姉妹。
彼女たちと接するうちに零は・・・
様々な人間が、何かを取り戻していく優しい物語です。
桐山零は医師の父の元で幸せに暮らしていた。
父の仕事を待つ間、父の友人である幸田と将棋をうつ事があり、
幸田は幼い零が将棋の才能がある事に気付く。
突然の不幸。零が遠足に行っている間に、父母、そして妹が事故で・・・
葬儀の場では、桐山医院の後継者でもめていて、
幼い零は施設に送られるという話題まで出ていた。
そこに現れた幸田は零に尋ねる。「将棋好きか?」と。
そこから零の将棋の道が始まる。
幸田の家で、幸田の実の子供、香子、歩の2人との壁。
将棋で繋がったはずの関係が、将棋によって崩されていく。
零に残った道は、プロ棋士になり独り立ちする事であった。
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2巻 初版 2008年12月05日
「勝つ理由が無い」とかいいながら負けると苦しいのは何故だ。
桐山は将棋に対する中途半端さに思い悩む日々を過ごしていた。
川本家との交流の中で明るいひなたの笑顔に元気づけられる。
一人暮らしを始めて、川本家との交流により、やっと落ち着きが出てきた零。
零の親友と自称する二海堂、そして将棋界での対局相手との交流も増え、
零なりの人間関係も出来てきた。
そんな時に現れたのは幸田の娘・香子だった。 |
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3巻 初版 2009年08月19日
「あの家はなんかコタツみたいだ・・・」
年末に体調を崩していた桐山だが、心配して駆け付けた川本家の
3姉妹のあたたかい看病を受けて回復する。
いつも明るい川本家に心地好さを感じながらも遠慮する事しか知らない桐山。
川本家にも何か悲しい秘密がある事を感じながらも、
自分の孤独に気をとられ、長女あかりのふとした孤独に触れ、
他人にまで気が回らない自分を省みていた。
そして、復調した桐山は因縁の相手・後藤九段と対決すべく
獅子王戦挑戦者決定トーナメントに挑むのだが・・・
後藤にばかり気をとられ、目の前の敵を見ていなかった桐山。
そして、敵である島田八段にすべてを見透かされ、
気がついた時にはもう取り返しのつかない局面まで追い込まれていた。
自分の完敗を痛切に感じ、桐山は自分の甘さと恥ずかしさに苦しんでいた。
そして、高校の階段で1人、就職情報誌を読んで涙してしまう。
そこに現れたのが、桐山の良き理解者でもある担任の先生だった。
先生の後押しもあり、将棋、そして高校生活にも一歩踏み出す機会がある。
そして、先生から桐山へ人間関係についてのアドバイスがある。
後藤との対局を終えた島田の元に駆け付けた桐山は、
自分から「研究会に入れてほしい」と告げる。 |
感想 |
ハチミツとクローバーで有名な羽海野チカ氏が、
今度は男性向けのヤングアニマル誌で新作“3月のライオン”の連載を始めました。
ストーリーは孤独な零が将棋の道を進む話。
まだ2巻までしか出ていないので、今の時点では全体像も見えていません。
二海堂がいいキャラなので、今後の活躍を期待。 |