聞いてはいけない・・・

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最終更新2009/04/11
タイトル 聞いてはいけない・・・
作者名 井上洋子
出版社 あおばコミックス
既刊数 全1巻
個人的おすすめ度 ★★
初版 2003年12月16日

【収録作品】

@赤い靴の男

麻美は、同じ会社に勤める英司との結婚を来年に控えている。
お互いに1人暮らしをしているが、ある日、
麻美のアパートの隣のマンションで女性の死体が発見される。
その女性の死亡推定時刻は、ちょうど麻美が帰宅した時間と重なり・・・
麻美はアパート付近でぶつかった赤い靴の男の事を思い出す。
そして、事故なのか、それとも誰かが?・・・麻美の身に危険が迫る。
そんな時に、同じ電車に、戸田課長と乗り合わせたところ、
隣の車両で、口論している小松と西崎を見かける。
小松と、美人で有名な西崎は付き合っているとの噂もあり、2人は見過ごそうとするが・・・
西崎は体調を崩したようで、麻美の部屋で休んでいくことになる。
買い物に出た麻美が戻ると、部屋から飛び出していく赤い靴の男が!
部屋には西崎の変わり果てた姿が・・・
犯人は連続殺人犯なのか?それとも?

A聞いてはいけない・・・

圭吾の愛妻・抄子は、亡くなった親友・雅彦の昔の恋人だった。
雅彦の十三回忌にふたりで出席する事で、
妻の雅彦への想いを断ち切らせたいと考えた圭吾だったが・・・?

酔った勢いで抄子に、自分を愛しているかどうか訊ねる圭吾。
抄子から思いも寄らない真実を告げられ・・・

B終宴

奈緒子 絞殺死。
隆三 出刃庖丁にて自殺。
2人が心中したのは、日本海を臨む海辺の町であった。

親子ほど歳の違う2人が3ヶ月前にふらりと現れ、小料理屋を開いた。
小さな漁村で、2人の育ちと品の良さは目立ち、
好奇心を持った人々でお店は繁盛していた。

奈緒子は20歳で見合いし、大蔵省勤めの西条に嫁いだ。
西条の家はエリート意識が強く、息の詰まるような家風であった。
一人娘の莉加は、西条が甘やかし育てたため、我儘に。
夫も娘も愛せず孤独だった奈緒子の前に現れたのは、
西条の忘れ物を取りに訪れた森谷隆三という青年だった。
隆三は、西条からの婿入りの話を受け、莉加と結婚し、西条家に入る事になる。
そして、ある夜に、気持ちを抑えきれなくなった隆三は奈緒子を・・・

C哀しみは終わらない

香織に、兄と同じ会社の今村から電話が入る。「兄が自殺した」と。
出張先のホテルで、妹の香織に「すまない さようなら」とだけメモを残して。
父母を早くに亡くし、唯一の肉親であった兄が自殺など信じられる話ではなかった。

しかし、筆跡鑑定で遺書は本人の物、死因はホテルのワインに毒を入れての服毒自殺、
警察では自殺と断定された。
いまだに信じられない香織に、出張で会っていた取引相手から電話がかかる。
内容は、兄がホテル内の美容院から出てきた女性を見て驚いていたという情報を得て、
香織と今村は、その女性を捜し始める。

D終わりなき夜の闇

友人の関口の画廊に置いてあった1枚の絵。
その絵の女性に恋した津嶋は、その絵を描いたのが上杉雅人という画家で、
モデルは上杉の妻であると聞き、興味を持つ。

津嶋は、上杉の後援者として、絵に専念できるように生活費などを援助すると申し出る。
その条件として、月に2度、小切手の受け取りに妻の可耶子が来る事、
場所は津嶋が指定したレストランで食事を共にする事、この2点を告げた。
その条件を飲んだ上杉だったが・・・

E目を覚ましたら

車の事故で一命をとりとめたものの意識不明のまま1年が過ぎた夫がいる圭子は、
夫の回復を祈りながら、娘のなつみと苦しいながらも前向きに暮らしている。
事故が起きたのは、夫がリストラで次の仕事も見つからない状況で、
友人の連帯保証人になったため財産をすべて差し押さえられて、
家からも明日出て行くように言い渡された夜であった。

家のそばのラブホテルから出てきた女性は、高校の同級生だった美和子だった。
圭子の勤務するスーパーに美和子が会いに来て再会。
美和子は圭子をデートクラブに誘い・・・圭子は?
そして美和子が殺された!?
感想 ラブ・サスペンスの短編が6作。
愛の怖さが胸に刺さる傑作集とのキャッチコピーがついていますが、
その通りで、愛によって起こる事故、事件の物語。
読み応えはあります。
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