タイトル |
傀儡師リン |
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作者名 |
和田慎二 |
出版社 |
秋田書店 ボニータコミックス |
既刊数 |
1〜9巻 |
個人的おすすめ度 |
★★★★ |
あらすじ |
人形操りの闇の流派・鹿嶋操流の家に生まれた鹿嶋リン。
だが、姉の婚約者だった麻丘雅に、姉と祖父を惨殺された事件から、
リンの運命は、数奇で苛酷なものへと激変する。
はたして、リンは・・・・?
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1巻 初版 平成18年10月15日
ドイツのローゼンハイム校。
深夜に1人の女の子が楽器ケース1つだけで、脱出をはかる。
その少女・鹿嶋凛が向かった先は日本。
そしてバイオリニスト麻丘雅の元へ向かい、「なぜ姉を殺したのか?」と問うが、
相手にされずに去られる。
そして焼け落ちて跡形もない屋敷へ。
そこで待っていたのは、幼馴染の佐崎十萌。
十萌の家にいったん身を寄せる凛。
凛が家族しか知らない地下の隠し蔵を調べると、
金庫や蔵書などはそのままなのに、
鹿嶋家代々に伝わる“木偶”だけがなくなっていた。
麻丘の元に行く凛は、木偶を核とした人形に攻撃を仕掛けられて、意識を失う。
後日、再度麻丘と対峙する凛。
凛の元にローゼンハイム校のマエストロから、凛のための人形が届く。
人形・アリスが、動き出し、麻丘の人形達を簡単に蹴散らす。
しかし、凛は自分が望んでいた人形とアリスの差に落ち込み、
アリスと打ち解ける事ができない。
鹿嶋の木偶、そして人形操りの事、凛の生い立ちなどが次々と明かされていく。
そして鹿嶋の10体の木偶・・・まだまだ謎が多い1巻。
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2巻 初版 平成19年2月15日
クレオパトラとアリスの闘い中に、リンは木花開耶姫(さくや)と感応する。
殺された姉に似ているさくやにリンは思いを寄せるが、
その様子を見たアリスは愛されない人形である自分の存在に絶望し、
黙って家を出て行く。
アリスを捜し、抱きしめるリン。
ようやく心が通じ始めるリンとアリス。
木偶を捜し続け、更にリンの元にある木偶も奪おうとする麻丘。
ビジョンを与えられた木偶たちの人形としての魅力に自分の腕に焦りを感じる明人。
そしてリンの元に人形師ミトと名乗る老人が現れる。 |
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3巻 初版 平成19年7月15日
クレオパトラは十萌が預かる事となった。
気位の高いクレオパトラは十萌を友達として認めないが、
愛されている事を感じ、十萌と通じ合う。
その頃、麻丘雅は新しい木偶、ビリー・ザ・キッドを見つけていた。
3巻で、リンと麻丘の出会いと過去の関わりが明かされる。
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4巻 初版 平成19年11月15日
人形師として迷い悩む明人の前に、ミトが現れる。
さりげなく人形師としてのアドバイスをするミト。
敵対しながらも心の中では通じ合うものを感じる明人。
リンと麻丘の対決の時に、新しい木偶の怪傑ゾロが現れる。
しかしゾロは鹿嶋の木偶を核にした人形ではなかった。
鹿嶋の木偶を求めて、ネクロマンサーを使い、リン達を襲った敵の正体は?
そしてアリスが捕らわれた。アリスが解体される危機に。 |
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5巻 初版 平成20年4月15日
アリスを救うために麻丘は時貞やビリーを連れて敵陣に乗り込む。
しかし、敵に逃げられてしまう。
着ぐるみアイドルの亜美はいつもぬいぐるみを抱いている。
そのぬいぐるみを見て何かを感じたリンは、アリスを送り込む。
ぬいぐるみのジンは、自ら動く人形だったが、果たして鹿嶋の木偶なのか?
ジンの導きにより、亜美とリンは友達となる。 |
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6巻 初版 平成20年8月15日
麻丘とリンのバトルに亜美がジンと現れる。
そこでジンが着ぐるみを脱ぐと、マリリン・モンローのビジョンを持った木偶であった。
ある夜、空から落ちてきた人形を受け止めた時貞。
時貞は敵対するリンの人形師ミトの元にその少女人形を連れていく。
それは鹿嶋の木偶・アンドロメダという人形だった。
アンドロメダには深い訳があるのか、電子部品などが埋め込まれていた。
時貞は、ミトに修復してもらったアンドロメダを麻丘の元に連れていく。
そして、アンドロメダを捜し求める者達に襲撃を受ける。 |
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7巻 初版 平成21年1月15日
アンドロメダの持ち主ガリクソンから、アンドロメダを奪い返すために、
リンと麻丘は一時休戦し、力を合わせる事にする。
アンドロメダは奪還したが、ガリクソンの恐ろしい呪縛がかけられていた。
ミトと明人の2人の力で新しい体が作られ呪縛から放たれたアンドロメダ。
そしてミトは一時故国に戻っていった。
7巻までで鹿嶋の木偶が8体現れた。残るは2体。
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8巻 初版 平成21年6月30日
悲しき宿命を負った第8の木偶・アンドロメダは、
時貞とともにいることを望み、
雅のものとなってしまった・・・
そんななか、ひとりの少女が日本へ上陸。
この少女はいったい何者!?
そして、その目的とは!?
以下ネタバレ含む
一時帰国したミトは精密検査を受けていた。
自分の余命を知っているミトは、一介の人形師として死を迎える事を望み、
薬を持って、また日本のリンの元へ戻ってくる。
その頃、港には密航した少女が行き先に迷い悩んでいた。
雅の元では明人が清姫の人形の作り直しを終えていた。
その人形は元々の姿をまったくとどめていない小さな児雷也(じらいや)という忍者人形だった。
その人形を認める事ができない雅。
一方、リンはトモとインド舞踊団“シバ”の公演を観に来ていた。
メインとしての人形群舞を観るために。
しかし、人形たちは糸で操られているように見せかけられただけで、
糸なしで踊っていた。
リンは誰が人形達を操っているのか疑問に思うが・・・
そこには第9の木偶・・・ガネーシャの存在があった。
ガネーシャの持ち主であったカァラとは、密航してきた少女であった。
ガネーシャを奪われ、鹿嶋の家に謝りに日本までやってきたカァラ。
やっとガネーシャと巡り合えたが・・・
そして問題の児雷也だが、アミの後輩の舞が明人のお店から勝手に持ち去ってしまう。
しかし、児雷也の様子を見て、雅は舞を持ち主にすることを認める。
明人は人形師としてまだ迷い、そして人形についてわからなくなっていた。
気がつくと・・・リンの家の前まで来てしまっていた。
ミトを待っている間にリン達との会話で決定的な事に気付かされた明人は、
雅の元に戻っていく。
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9巻 初版 平成21年11月30日
10体の木偶のうち、5体を雅に奪われてしまったリン。 残された最後の1体の木偶をめぐり、 リンも雅も想像だにしていなかった事件が起きる!!
その事件とはいったい!?
そして、最後の木偶の恐るべき能力とは!?
以下ネタバレ含む
明人に人形達の進化について問い詰められた雅。
そして時貞についての謎も・・・
しかし雅は「いずれわかる」と言うだけ。
雅が外出し、それを追った明人。
雅の行き先、そして2人が出会ったきっかけとその当時のことがわかり、
明人は雅の言う事を信じる事に。
その頃、ミトはアミを呼び出し、人形達と部屋に篭っていた。
ミトに声をかけようとするリンをアリスが止める。
リンは人形達、そしてミトの様子から何かが起きようとしているのを感じ取った。
それは10体目の木偶出現の予感であった・・・
持ち主の元から順に人形を起動音で呼び出し連れ去るという事件が続く。
リンも雅も不穏な空気を感じ、お互いの情報を交換しながら、
敵の正体をつきとめようとするが・・・
そこにはかつて対峙した御子柴とネクロマンサーの陰が・・・
そして10体目の木偶“アンノウン”の恐ろしい能力と得体の知れない不気味さに、
たじろぐリンや雅たち。
そしてジーンを奪還したが、ジーンは壊れてしまっていた。
急いでミトの元に戻った一行だが・・・
ミトの様子がおかしい。
そしてアリスの秘密を告げ・・・息を引き取る。 |
感想 |
和田慎二さんの漫画が好きなので購入しました。
リアリティはまったくなし。
人形と言いながらも自主的に勝手に動くし、感情もあります。
でもとても面白く、今後の展開も気になります。
7巻までで木偶は8体登場しています。残り2体。
そして鹿嶋家を襲った本当の犯人は?
(麻丘のせいになっていますが、違う雰囲気も出ています)
木偶の秘密とは?
マエストロとは?
まだまだ目が離せないです。 |