ラヴァーズ･キス

最終更新2009/01/29

タイトル	ラヴァーズ・キス
作者名	吉田秋生
出版社	小学館文庫
既刊数	文庫版　全１巻
個人的おすすめ度	★★★★
あらすじ	鎌倉が舞台のラブストーリー。夜遊び帰りの里伽子が早朝に浜で会ったのは、同じ高校の評判の悪い藤井朋章。軽く会話を交わしただけであったが、学校で目があったときに微笑まれる。それを見た生徒により、校内では２人が噂に。何もかもに投げやりな様子の里伽子は、自分でもわからないまま、「噂をホントにしちゃう気ない？」と言ってしまう。そして１度きりのデートの後、学校で里伽子は藤井に不快な態度を示してしまう。それを悔やみ、藤井に謝ろうとする里伽子。そして、藤井と里伽子はお互いの心の傷によって自然に惹かれあっていく。その他、幼馴染や親友などとの関わりもあり、複雑に愛が交錯。藤井と里伽子の２人を取り巻く人間関係は全員少しずつ気持ちがすれ違っている。誰もが相手を本気で大切に思い、そして交わすキス。そんなキスの情景を描いたエピソード。
映画	川奈里伽子＝平山綾川奈依里子＝宮崎あおい藤井朋章＝成宮寛貴鷲沢高尾＝石垣佑磨映画「ラヴァーズ・キス」オフィシャル・ガイドブック
作者のその他の漫画	BANANA FISH YASHA　夜叉吉祥天女櫻の園
感想	とても好きな漫画。ゆるやかで穏やかな気持ちで読める。里伽子と藤井の心の深まりがゆっくりとしみわたってくるような。そして周囲のそれぞれが持つ気持ち、悩み。どれもすべて頷けてしまう。漫画というより、映画的な。時間の流れが緩やかで、恋愛感情そのものではなく、なぜその人に惹かれたのかが、淡々と描かれている。リアリティは少ないかもしれないけれど、ぜひおすすめしたい漫画。

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