タイトル |
新宿姫 |
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作者名 |
原作=城戸口静 漫画=森下薫 |
出版社 |
講談社 |
既刊数 |
全3巻 |
個人的おすすめ度 |
★★ |
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1巻 初版 2004年04月13日
葵は桐嶋財閥の一人娘。
父の望み通りに男として生きようとしていたが、
母の望みは女性らしく生きること。
2人の両親の間で、男性らしく逞しく、女性としてのたしなみ、
その両方を身につけようと努力して生きてきた。
しかし、父が死を前にして残した言葉は・・・
そして桐嶋財閥の後継者には従兄弟の拓馬が選ばれた。
葵は父の本意は違っていたことを知り、混乱。
心の整理がつかず苦しむ葵だったが、
嘘をついて家を出て、男として生活していた。
家に戻った今では、家では女性、外では男性として生活することで、 心のバランスをとっている。
アルバイトをしている工事現場で仲間がケガをする。
そこに「車にお乗りなさい」と声をかける女性が。
病院に連れて行ってくれた謎の女性はアサミと名乗った。
「あなたの生きるヒントがある」と葵の正体をなぜか知るアサミに誘われ、
ホストに体験入店する事になった葵。
娘を亡くし、寂しさをまぎらわすために来店してくる女性。
夫にDVを受け、自分の好きなダンスの事も話せず、息抜きにくる女性。
No1ホストに入れ込むソープ嬢。
自分の存在価値を見失ってしまっている主婦。
様々な人間が心の闇を抱えながら、夜の世界にやってくる。
葵は心で接客し、彼女たちの心を開いていき、
そして自分自身も救われていく。 |
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2巻 初版 2004年09月13日
お客ばかりではなく、ホスト自身も心に闇を抱えている。
売り上げ、そしてプライドをかけ、ホスト同士もいがみあう。
そんな中、葵は桐嶋の令嬢として、ダークローズのNo1ホスト・左京と出会う。
ゲイだがNo2の雅は、男性としての葵に惹かれ始めている。
少しずつ葵の感情に変化があらわれはじめる。 |
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3巻 初版 2005年03月11日
雅の冷たい接客態度に思い詰めたお客が、雅に刃物を突きつけた。
雅をかばって刺された葵。
改心した雅と、信頼関係を結べたと思ったが・・・?
葵が刺された事や、左京との恋愛について知った拓馬は、
ずっと昔から葵を思っていたことを告白、そしてプロポーズ。
家や母の事を思い、左京と別れ、拓馬と結婚することを決心した葵。
ダークローズからも去っていたが、
葵が財閥令嬢でありながらホストをしていたという情報を持って、
ダークローズに記者が現れる。
左京や、ホスト仲間に、葵の正体はばれてしまう・・・ |
感想 |
ストーリーは悪くないと思うが、漫画担当の方が下手なため、
せっかくの原作の良さがだめになっている。
3巻で葵の居場所を優希が知っていることも不自然だし、
あれだけ葵だけを見て生きてきた拓馬があっさり諦めるところ、
そして、お客までもが葵が女性と知りながらもホストをやめていないところ・・・
情熱の一言ですべて片付いているところ。
ツッコミどころ満載ですね。
まったく深みがない漫画になってしまっている。残念。 |