SILENT EYE サイレント・アイ
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最終更新2009/01/01 |
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画像 |
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タイトル |
SILENT
EYE サイレント・アイ |
作者名 |
赤石路代 |
出版社 |
小学館文庫 |
既刊数 |
文庫版 全3巻 |
個人的おすすめ度 |
★★★ |
あらすじ |
トップモデルの槙村愛梨は、撮影現場に助手で来ていた九島大樹に惹かれる。
そしてすぐに恋に落ち、大樹の影響でモデルを引退しカメラマンを目指す愛梨。
その矢先に戦場に行った大樹は行方不明に。
そして大樹の兄が持ち帰ったのは・・・大樹の愛用のカメラ。
愛梨は大樹のカメラを譲ってもらい、大樹を追いかける決心をし、
カメラマンとして動き始める。
そしてそのカメラで撮ると、フィルムの17枚目に真実が写ることに気付いた愛梨。
17枚目の真実は、大樹の精神力が宿っているからだと信じ、
そのカメラと共に様々な事件の解決へと立ち向かっていく。
その中で、たくさんの人と出会い、成長していく。
遠く離れて消息さえもわからないがカメラを通して守ってくれる大樹。
そばにいて愛梨を支え、見守ってくれている人々。
政治家の首藤隆司の真摯さに惹かれ始める愛梨。
そして大樹が生きていたとの知らせが。
駆けつける愛梨だが、大樹は戦場でもう生きる場所を見つけてしまっていた。
ふたりの愛の行方は・・・
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感想 |
まったくリアリティはない話だけれど、十分に楽しめる。
出だしと結末はラブストーリー的になっているけれど、
1つ1つのストーリーは、大きな事件、社会問題、そして個人や家庭の悩みまで、
真実が写るカメラの力で解決まで描かれていて、
単なるラブストーリーではなく読み応えはある。
ただ愛梨が大樹にそこまでのめりこんだ理由がいまいち説得力もなく、
愛梨側だけの生い立ちにからめたエピソードはあるのですが、
大樹側からの心理描写は一切なく、大樹がそこまで愛梨を想っていたかも不明。
知り合ってすぐ強引に愛梨から大樹を連れ出し、その日にキス。
次に会った時はすでに戦場に行くって話、そしてカメラマンになると言う愛梨。
それで本気の愛だの恋だの言うのには無理があるような。
それに比べて首藤に惹かれていく経緯は丁寧に描かれているので、
こちらはそれなりに納得。
でもそうすると愛梨と大樹の関係って何だったのだろう?という感じもある。
愛梨のひとりよがりな思い込みだった?と思えてしまうので、
恋愛部分は抜いて、ただ「17枚目の真実で事件を解決!」として読んだ方が無難。 |
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